前回「駒木野→太鼓曲輪尾根→宮の前→曳橋→城山林道→荒井バス停→駒木野」のハイキングをしたのは1月15日日曜日のことだった。
このコースは一昨日(おとつい)行ったばかりのような気がしていたけど、もう一週間以上も経っちゃったのかという感じだ。
今日「駒木野→太鼓曲輪尾根→城山城址城山林道→駒木野」を、再びのんびりと巡ってきた。
自宅を10時半過ぎに出て駒木野に着いたのは11:36分、ハイキング登山開始です。
コースは前回と同じなので経過画像などは撮影せずに、今回画像は枯れ木に生える小型のサルノコシカケ(?)のようなキノコを撮影してきた。
同じキノコですがコケが生えてきた部分。苔が生えてない個体も生えている個体も、どちらもちゃんと見れば綺麗なものです。
駒木野から太鼓曲輪尾根のルートはほぼ稜線歩きなので上下はありますが意外に快適です。稜線と言っても低山なので樹木の中をあるので眺望はほとんどなしです。
何カ所か急斜面でのトラバースがありますが、斜面トラバースにはロープが張ってあるのでそれほどの難所はありません。ですが高尾山のような登山を期待したら、それは無理です。高尾山よりは難度はちょっぴり高いです。
これは何か、そう蛾の蛹なのかな?
風で飛ばされて落ちたのだろう。
ハイキングして太鼓曲輪尾根入り口に近づくにつれ、藪の中ガサガサうるさい。それに子供が泣き叫ぶような声が何度も聞こえる。
なんだか気持ちが悪い。大型獣でも出てきたら困るので、両手を合わせ打ちパンパンと大きな音を出して牽制する。
それでもガザガサと音がするし、子供が泣き叫ぶようなギャーァという鳴き声。こんなところで子供がとも思ったけど「おおい、大丈夫か?」と何度も声をかける。なにか事件性があったら困るし、なんだか不気味でもあったので声を出してその不気味さを払拭したかったのもある。
それと子供がギャーギャーとなく声にはちょっと敏感な面があって、とても気になるのだ。ギャーギャーという声は今歩いている尾根の下の方から聞こえるのだ。
そうこうしている内に、ざざざっと何か丸いものが斜面を転がり落ちるように動いた。そちらを見ると小さな丸っこい茶色い動物が素早く動き回っていた。
あれはどうやら狸のようだ。
ハイキング道(山道)にもイタチの糞よりも、狸の溜めグソ的量のな糞を何カ所で見かけている。
どうやらギャーァ、ギャーァという鳴き声は、狸の泣き声だったようだ。ネットで狸の鳴き声を検索してみると、なるほど子供が泣き叫ぶような声に聞こえなくもない。季節的に狸の発情期に入って来たのだろうか。
でもちらっと目に入った茶色い塊は、バレーボールより小さいサイズのようだったので、子狸が稜線から足を踏み外して斜面に落ちて騒いでいたのかもしれない。
高尾山周辺の山々は低山であっても稜線の両側は傾斜がきつく、滑り落ちたらかなり落下することだろう。まして冬期は傾斜に枯れ葉が積もっており、落ち葉と共に障害物(樹木)にぶつかるまでは裾まで滑り落ちることだろう。まあ、滑り落ちても裾までの距離はそんなにないが、それでも多少怪我をする可能性は高いので用心して歩きたい。
さて午前10時23時、太鼓曲輪尾根入り口に到着です。
今回は駒木野から入っているので順に、第五堀切、第四堀切、第三堀切、第二堀切を今回しっかりと確認してきました。第三堀切が一番深く、この堀切を超えるためにはかなりの斜面となるので、この箇所には上り下りするのにロープが張ってあります。
※堀切とは敵が尾根を伝って侵入してくることを想定して、その尾根を空堀にして尾根を寸断する為のものです。
大した道具もない時代に、石山のような尾根を空堀にする労力は大変なものだったろうと思います。いつの世も、時の権力者に庶民は労働力を搾取され、その結果でいつの間にか名もなく消えた庶民が歴史的遺産を残してきているわけです。今のブラック企業なんてのも同じようなものでしょうか。ブラックでなくても内部留保が莫大な会社も利益を溜めこむだけで社会に還元しない、会社という名の覇権者でありその所業は大小同意と言えるでしょう。
※こんな文章をタイプしていたら俳優の松方弘樹さんが亡くなったとの一報がTVに入りました。74とかでまだ若かったですが脳リンパ腫で一年近く闘病していたとかでした。合掌
堀切でそんなことを思いながらやがて午後1時30分城山城跡古道に到着です。古道のベンチで軽い食事を済ませました。
午後1時45分。
今日は出かけた時間が遅いので本来なら城山から富士見台を目指したかったのですが、そのコースでは少々時間がかかるので、今回は前回と同じく城山林道を行って北高尾山稜縦走コースを駒木野へ戻ります。
今日一日天気が良いみたいで出かけて来たんですが、午後から曇り気味になって風も時々強くなりました。ほどよい切り上げ選択で間違いないようです。
帰る途中、一か所ピンクコウヤボウキ(なのかな?)の大きな個体がありました。
普通コウヤボウキの種は白っぽい感じですが、ここに生えているのは薄くピンク色に色付いている。たまにそんな個体を見かける事がある。
午後3時21分。
ぶじに駒木野帰到着です。