小仏関跡(駒木野バス停)から北高尾山陵コースで富士見台方面に向かいました。今日は太鼓曲輪尾根を久しぶりに歩いてみようと思います。
駒木野バス停から小仏関跡公園の横の路地を入って行き、中央本線にかかる陸橋を渡って道なりに進んでいくと中央高速道路高架下を抜けてすぐに「城山」と書いた登山口があります。
※今回のルートです。(この画像はペイントで加工しました)
※地理院地図+ヤマップ
案内標識のある擁壁の上が登山道です。
登山道に入ってからは地蔵ピークへは直登で行きました。
太鼓曲輪尾根の下り口は急斜面で滑りそうでちょっと怖い場所ですが、太鼓曲輪尾根そのものは比較的歩きやすくて気持ちの良い尾根なのです。この尾根で人と会ったことはまだ一度もなく静かです。
この尾根には堀切で尾根を分断させた個所が何か所かあり、その堀切を回避するのに二か所にロープ場所があったりします。この堀切はなぜあるのか調べてみると面白いですよ。
第五堀切、第四堀切、落差の大きい第三堀切と過ぎて、第二堀切の先の分岐点で左へ曲がって八王子城跡へ出ます。ここを超えて片堀切の方へ行くと中央自動車を越えて宮の前バス停へ行けます。
八王子城跡からは城山林道を北高尾山陵縦走コースに向かって歩きます。
林道終点からは登山道となって沢を左に右に左へと渡って登っていきます。
沢は普段はほぼ枯れ沢状態で、もし水が流れていても浅いので安心して渡渉できます。
そういえば御主殿の滝も滝音は聞こえませんでした。滝に水が流れてていてもこの季節ではちょろちょろでしょう。余談ながら冬季は、南浅川の河床もいたるところで干上がっています。
城山林道のコースには、北高尾山陵縦走コースに出る前にロープ場所があります。北高尾山陵縦走コースに出てから駒木野バス停方向に戻ります。
駒木野バス停方向に戻るときに、地理院の地図で高速道路側へ下りる分岐ポイントがあるので、今回はそこを歩いてみようと思っていました。
その分岐には、はっきりと枯れ木で【こっちへは入るな】の通せん坊マークがしてあります。ここを入って行くのです。
更にトラロープで進入禁止にもしてあります。(進入禁止にしてあっても道路じゃないので入っていけないという法律は無いようです。でも、入る以上は自己責任で、他人に迷惑をかけないようにして下さい)
入って行って最初はルートらしきものがありましたけど、林野庁の標杭や赤いリボン方向に進んで行ったのに別の子尾根に行ってしまい、地理院地図にあるルートに乗れません。
赤いリボンの方向に向かって行ったけど、地理院地図のルートからどんどん外れて別の小さい子尾根みたいなところへに入っちゃったみたいです。
画像で、水色のログが地理院地図のルートから最初に外れた部分が要注意の場所です。いかにも真っ直ぐなルートに見え、奥には林野庁が調査した時の赤いリボンも会ったけど、ここは子尾根に行く方角です。実際はここから、もっと左へ行かなければいけないのです。
ルートを外れたので、これではいけないと少しウロウロしてしまいました。
トラバースでルートに戻ってもルートらしきものはありません。
厚く積もった枯れ葉の中に靴がずぶずぶ半分ほど潜ってしまう傾斜地で、周りの木を掴みながらの下山でした。これは普通なら道迷いに近いかもです。
いろいろなトラバース的踏み跡らしきものはたくさんあるのですが、ルートと言えるものは全く分かりません。こうなると藪漕で、そっちだあっちだと適当に下りていくしかありません。
踏み跡らしき幾つものトラバースは、どうやら私と同じようなことをしていた者が残したものだろうと思います。それ以外に藪漕ぎが大好きだという人以外には、この山に入る理由は見つかりません。
松の大木が多く散り積もった落ち葉の中にも松葉が多くあるので、ひょっとしたら秋には松茸が採れる場所かもしれません。でも、八王子で松茸なんか取れるのかしらん。
うろうろしてもらちが明かないので、ヤマップで進む方角を出して、地理院地図ルートへ戻るべく藪漕ぎ風トラバースをしました。
ヤマップで現在ポイントを二度タップすると、スマホの向いている方角を示してくれますので、どっちに進めばよいのかが分かるのです。
ヤマップのログに表示される方角をあてに何とか中央自動車道の近くに寄りついてからは、近くにトラロープが張ってあったりするので、これがそのルートというものかなとトラロープに沿って下りてきました。
そして広い場所に出たので、この先が今日の登山口だなと推測したらその通りでした。
このルート(ルートとは言えないけど)は、登り口と下り口のちょっとの間は分かるけど、肝心の中間の尾根は落ち葉で厚く覆われていてルート的踏み跡は見えないのでコンパスで方角を確かめて登るしかないだろう。トラバース的な踏み跡は幾つもあったけど、ひょっとしたらそれは獣道(このへんだとタヌキが多い)なのかもしれないです。
ここへは入って来る者もほとんどいないみたいで、入れば尾根でルートを見失い、あっちだこちかなとうろうろしてしまう可能性が高いので、入る前に地図で目的場所をコンパスに設定して、コンパス通りに尾根は直登(下り)したらよいでしょう。(下りるときは登山口、入る時は枯れ木で入るなマークのあるピーク。どちらも画像で赤い矢印部分がそれぞれに対応するポイントです)
これほど厚く枯葉が覆っている斜面は初めて経験しました。それでこの尾根は下りるときは積もっている落ち葉でずるずる滑るような感じの斜面になります。落葉樹でもないのに松葉の落ち葉も大量に入り交じっています。
このルートは、藪漕ぎ的な登山が好きな人じゃなければ利用しないほうが良いと思います。それでも低山なので尾根さえ目指せば北高尾山陵縦走コースには出ますし、どこを下りても高速道路のそばには出ると思いますし、高速道路の側に出れば保守用の通路があるのでそちらからエスケープもできると思いますが、一般的登山道としては全くお勧め出来ませんので止めましょう。
このバリエーションルートは、画像で赤い矢印間の水色っぽいログの部分になります。 (地理院地図のルートからところどころ外れているのが分かると思います)
太鼓曲輪尾根や、城山林道から北高尾山陵縦走コースに出るなどのハイキングコースとして楽しいと思います。
たまに腰の曲がった爺っちゃまや婆っちゃまが散歩がてらに歩いていたりしますので、ここが登山コースだなんて思っていた自分としては大丈夫なのかいなと思っちゃいますが、その方はどうやら地元の人のようで、小仏関跡高速道路下の登山口から、荒井バス停や摺差バス停などに下り健康のために通っているようです。
ほぼ同じ内容ですがヤマップでの記事も参照ください。
ヤマップではルートで撮影した画像が見られます。と言ってもスマホカメラの性能が良くないので、あまり鮮明な画像ではありません。(撮影が下手なのをスマホカメラのせいにしているとも言えなくもない・・・)
私の登山は、子供のころ裏山に登って遊んでいたような山遊びの延長で、低山はこの程度でもとっても楽しいのです。