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赤貧のすゝめ・・・初編
福沢諭吉先生の代表作著書に「学問のすゝめ」がシリーズものとしてある。代表的な三篇が次のようなものである。
初編
自由・独立・平等の、それまでの日本人が知らなかった3つの価値観が新時代の社会を支配することを宣言する。新時代における身分は生まれではなく、学問を通じた個人の見識により決定することを述べ、権威への服従を中心的価値観とする封建社会の民衆像を否定し、近代国家の市民への意識転換を促す。
二編 人は同等なること
前編を詳説して、実学を推奨し、また平等とは権利の平等であるとし、日本には言葉さえ無かった権利や平等とは何かを説明する。さらに日本が封建制から、市民権を基礎とし、法治主義に基づく近代市民国家へ転換したことを述べる。
三編 国は同等なること / 一身独立して一国独立すること
本編で福沢は、当時の帝国主義全盛の中、諸国家の権利の平等を主張する。初編をさらに詳説し、国民がもはや封建支配の対象ではなくなったことを語り、権威から独立した自由市民としての自覚を促す。また市民の義務について述べ、各市民が国家に責任を負って国家の独立があると説く。
『人には上下の別があるとする儒教思想に由来する、それまでの日本人の常識を完全に否定する「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり」』
『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり』は、つとに有名な言葉であるが、その言葉の由来云々もあるがそんなことは関係なしにして、この言葉は人としての真実を語っているのである。
が、
人に上下がなくても、この世の中は持てる者と持てない者との差は厳然としてある。
そして、持てない者ほどミニマリストを標榜する。
富める者が、あたくしはミニマリストですなどという言葉は聞いたことがない。中に言っている人もいるのかもしれないが、言ってたって嘘っぽいだけだろうって感じだ。
人としての違いがは全くないにもかかわらず、人種によってその能力に差があると思っている者もいるみたいではある。人としての差は確かにあるし、その差は厳然としていて埋めることはできないが、それは人種による差ではなくて社会性による差なのを勘違いしてる。
生まれた環境とその生育過程に受ける教育と、何より持って生まれたかのような個性による取捨選択的能力差などが複雑に絡み合って、個人の人格とその能力を位置づける。
『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり』は、人としての貴賤の違いなどどこにもないことを言っている。
それはその通りなのであるが、暴言をあることを承知していえば、歴史的過去に力による侵略奪略で富めた系図が現代社会でもその多くの上層を占めている。過去の歴史において、単純に心優しき者、人の物を力や暴力で奪うことのできない者は、富めることが出来ない図式だったのだ。
貴賤の違いなどなかろうがあろうが、富める者が強者なのは言に及ばないのは自明の理なのである。ないはずの上下は貴賤ではなくて、「富める」「富めない」の二つの言葉の差でしかない。
故に富めないものはあえてミニマリストを名乗り、これによって居直ることで生きる宣言を自らに架する。名乗らなくても世の中の多くはミニマリストである。
いくら物欲で人の羨む趣味をコレクションしていても、その実態は富めないミニマリストに過ぎない。
自分の自尊心を代弁してくれる趣味に金を投じても、それ以外の分野では人一倍慎ましやかな生活をしている。
その意味では私も大いなるミニマリストである。ミニマリストを越えたスーパー・ミニマリストとしてここに『赤貧のすゝめ』を啓蒙する。
唄がある。
赤貧よ
枯れ葉散る夕暮れは
来る日の寒さをものがたり
腹が空いたこの体には
飯を食べる金もない
赤貧よ そばにいて
こごえる私の そばにいてよ
そしてひとこと この赤貧が
冗談だよと 笑ってほしい
元歌『恋人よ』作詞作曲唄:五輪真弓 替え歌作詞:じへも
なんと蕭々としたメロディーに赤貧を謳い上げたことであろうか…
これぞ赤貧の中の赤貧、赤貧オブキング。既にエルカンターレであるとも言える。こうして、天上界にまで不動の足跡を残して赤貧は永遠となったのだ。
で、いいのか?
って、突っ込まれたってどうすりゃいいのか分からないんだから、それなら赤貧を楽しもうってのが『赤貧のすゝめ』ってやつです。
そんなわけで今朝の食品の…じゃなかった赤貧の食事がこれだ・・・
いや違った!
こっちだ!
どうだ、赤貧とはいえ豪華なもんだろう。
我が家の広大な家庭菜園から、マフィンバーガーに彩に添える野菜を収穫する。この赤貧なりのリッチさを、君~~~~~ぃ、見習いたまえよ。
ふむ、完璧!
豪華に見えるけどやっぱり豪華なんだけど、しかし「♪納豆に入れるオクラもない~」 って感じだわ…w
で、岩塩七味納豆が今のマイベスト。
このマフィンベーコンエッグ人参の葉入りバーガーは、バーカーなおいらが食べても非常に美味いぞ。嘘偽りなく美味いから作って味噌汁のもう!
朝からこんな贅沢をしていいものやらどうやらって、これで喜べるところが赤貧であるところのキングオブ赤貧であるから、これがまっことの『赤貧のすゝめ』なのである。
それじゃあな、
『赤貧のすゝめ』に精進しろよっ!
♥ ♥ ♥ ♥ ♥