ドラマW(WOWOW)『誘拐』(2009)
2019年11月10日
映画で誘拐と言えば、渡瀬恒彦と永瀬正敏共演で身代金の受け渡し中継シーンが話題になったこちらが有名だろう。
『誘拐』(ゆうかい)は1997年6月7日に東宝が製作・公開した映画。映画脚本コンクール「城戸賞」95年度受賞作品の映画化。カラー、ビスタ。上映時間は109分。配給収入は3.5億円。
私はTV放映で観たと思う。ちょっと大げさすぎるけど身代金の受け渡しシーンは面白かったかな。身代金を要求するテーマ自体は、あっそうなんって感じでもあった。が、実はもうよくは憶えていない。
誘拐はこちらの映画だね。
泉沢ちゃんがこの映画を観たというので、ぼくももう一度観てみようかなと思った。
で、 Amazon Prime で探したら有料だったんだ。
でも、もう一つ2009年の三上博史の誘拐がヒットしてリストされていた。
しかも、しかも、なんと、こちらは無料です。
無料なのは Amazon Prime 会員だからです。
会員じゃないと有料なのか、それとも無料で観られるかどうかは知らないよ。会員じゃなくても無料で観られる映画などあると思ったよ。
で、まあ、そうかと「ドラマW(WOWOW)『誘拐』(2009)」をピンチヒッター的ながら観ることにした。昨日から観ていて先ほど観終えたんだけどこれが終盤に行くほど面白くなってきたんだよ。
ピンチヒッターがちゃんとヒットを放ったよ。
「ドラマW(WOWOW)『誘拐』(2009)」の方が、1997年度の誘拐より面白いんじゃないかなあ。と言っても、これは人によってかなり違うので人それぞれだろうと思う。ちなみに世間で高評判の「シンゴジラ」を私は全く評価していないから。
あんたが評価しようが評価しなかろうかそんなもん世間の評価に何も関係ないからねって、それはまこと左様に仰る通りでございます。
誘拐 2009年 1時間57分
韓国大統領来日を控えた夏。歴史的な日韓友好条約締結を前に、警察が全勢力を挙げて大統領警護にあたるその裏で事件は起きる。現職総理大臣の孫娘が誘拐されるという前代未聞の事件。けっして直接コンタクトを取らず、いっさい痕跡を残さない犯人に、政府と警察は翻弄される。犯人からの要求は、日韓条約締結の中止と活動資金30億円。犯人は、どうやって30億円を手にするのか…。しかし、事件は意外な方向へと進んでいく。(c)2009 WOWOW INC.
ジャンル:ドラマ、サスペンス
監督 :小林義則
ちなみに最後のシーンで三上博史(誘拐犯役)と、石坂浩二(総理大臣役)が墓場で顔を合わせるシーンがあるのですが、このシーンがちょっとわざとらし過ぎたかなと思う。
石坂浩二:
そうですか。実は私もユリ(誘拐された孫娘)にはいろいろ教えられました。人の命も、幸せも金では買えない。あなたはどう思いますか?
三上博史:
私には分かりません。ただ、一つだけ言わせていただければ、この国は今、あなたが思うほど逞しくはない。本当に大切なものを守るためには、お金も無力だということに、みんなもう気づいてるんじゃないでしょうか?
なにを餓鬼っぽい、青臭い、説教臭い、ことを言っているのかと思うよ。
世の中なんだかんだと言っても古今東西に渡って金が仇なのには間違いないのだ。もう少し別の言葉で淡々とすれ違わせたらよかったと思う。
墓場でのユリとの会話のシーンで三上が「大人には付けなきゃならないけじめがあるんだ」と言うのも印象的だった。
ずっと深刻な顔をしていた三上にとってこの意味は重い印象があるので、ドラマを観て三上が何らかの形で誘拐に対してけじめをつけるのかなと想像させられる。私的には自害するのかななんて思ったりした。
エピソードとして、タバコ自販機に残っていた百円玉三個なんかは実に洒落ていてよかったと思う。
以上かいつまみ過ぎていて何がなんだか分からないだろうけど、ドラマというのか映画をご自身で観て楽しんでいただけるよう余計なことは書きません。
それにしても「WOWOW」がやるなあって刮目したドラマでした。
もう少し観るほうに時間が割けるようになったら、WOWOWに加入してオリジナルドラマ観てもいいかなと思った次第です。
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