怖いお話
2020年9月7日
季節外れの怖い物語、は位牌、獰猛です。
中高年の星☆爺婆の太陽 の静吉プレゼンツでございます😍
序
Twitterでツイートする時にちょっと怖いお話でもツイートしてみようと思った。そんな時に怖いお話で思いつくのが硬いご飯を強いって言う事でした。
怖い話を…
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
ご飯の水が少なくてご飯が強かった…えっつまらない。だよね。じゃあ本当に怖いお話を…山で迷ってとある一軒家にたどり着いた三人組。その家では温かい夕餉が用意されているのに誰もいない。お腹が空いた三人組はその夕餉を食べてしまった。
ご飯をよそる時に、シャリシャリと音がした…
ツイッターにほとんど顔を出さないララさんが釣れたぞ🤣
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
ほ、本当ですか😅
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
シャリこと舎利は仏陀の骨から来ています。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
レスポンスして遊んでくださった方々に、感謝申し上げます😍
破
一話だけだと何なので、怖いお話2をツイートしましたら、これがオチを何処に持っていくかで苦労しちょっと長いツイート話になっちゃいました。
怖い話2
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
山を歩いて ∵ こんな風に穴が三つ空いて、まるで顔のように見える切り株がありました。
登山で何度かそこを通る内に、三つ穴のある切り株を目印の一つにしていました。
ある雨上がりの翌日…
切り株の処を通り過ぎる時に、背中がゾクッとして振り反ると目と口がキラリと光っていました…
まあ、そうですかあ😅
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
落ちとしては、前日の雨で穴に水が溜まって、たまたま日が差し込んで反射しただけなんです🤣
ひゃあ~とびっくり腰を抜かした登山者は尾根から転げ落ちてしまいました。途中の木にぶつかった時にぐしゃっと片脚太腿を砕いてしまいましたが、落下速度がだんだんと早まってそれどころではありませんでした。夢中で手を出して体を止めようとして両腕も折ってしまいました。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
最後に飛ぶように跳ね…
見上げる空の色が青く白い雲がきれいでした。体はひどい状態だけど頭だけはなんとか無事だったようです。幸い登山ヘルメットをしていたことが救いだったようです。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
落ちる時に外れたザックが、遅れて体の横にぐちゃりと落ちてきました。
体が思うように動かないけど、ザックが隣りにあるのは何よ…
激痛が走る腕と手を使って…なんとかスマホを取り出しました。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
スマホが見えるように痛む腕で顔の方に持って行くとスマホの液晶面にはヒビが入って本体も少し歪んでいました。電源も入らない状態のようです。
これでは地元の警察に救助要請をすることも出来ません。ここで死に絶えるのかと思う反面…
ザックを引き寄せ体の上に…乗せて暖をとることにしました。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
当たりが薄暗くなってきました。
ぼつぼつ夕方の5時頃だと思うのにやはり山間の日暮れは早く、特に谷底では闇が深くなってきました。
不思議なもので、こんなに酷い転落劇を経験しているにも関わらず、なんだか眠くなるのは生理現象と…
と、人の手の拳…ほどある大きさの蝋燭の炎のような明かりが男の周りに浮いているのです。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
まるで男の周りを取り囲むように…
男は夢を見ていました。
大怪我をして救急病院に運ばれた夢です。
先生方が参集して怪我をした箇所をすべて手術して治してくれているのです。気温が下がっていて寒いのに…
今度は新しい明かりがまた灯る…のです。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
尾根から転落した男は、なんだか心地よさ気な寝息を立てていました。
チチチッと鳥が鳴きバサッと飛んでいきます。
太陽はぼつぼつ中天に差し掛かろうとしていました。この次官になって谷底に光が差して男の顔に熱を持たせました。
男は、わあ寝過ぎたか…
※「この次官になって」は「この時間になって」です。
こんな…バカなことがあるのかと思いました。上半身を起こして隣に落ちているリュックを引き寄せハイドレーションの水を飲みました。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
男は段々と意識が戻ってきて、なぜこんなところにいるのかがはっきりと分かりました。
自分はこの上の尾根から落下したのだ。何十メートルも落下して木や岩に体を…
あんなに高い尾根から落ちて服もぼろぼろになって…いるのになぜおれは怪我一つしていないのだ。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
男は立ち上がって頭に手をやると、ヘルメットがあった。そうか、このヘルメットが身を守ってくれたんだな。
それにしても大怪我をして手術を受けている夢を見たけどあれは正夢じゃないよな。どういう…
ここから下山…をするがそう難しくはないだろう。そう思って一歩を踏み出すと、なんとなく名残惜しい気がする。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
数歩歩くと…
「もう落ちるなよ」
「山を嫌いになるなよ」
「気をつけて帰れよ」
「俺たちは帰れなかったけど、お前は俺たちが返してやる」
「俺たちの分まで生きるんだぞ」
そんな声…
男は数人の…グループと落下地点に来ていた。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
グループは男が落下した地点を中心に調査をし、複数の白骨化した遺体を発見していた。遺体のある場所を地図上にGPS一として記録し後日収容に来るためである。
古いものから比較的新しいものまで、複数の遺体は6体見つかった。
捜索範囲を広げるともっ…
捜索範囲を広げるともっ…と増える可能性もありそうだ。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
尾根から落下した男は大きな花束を持って来ていた。
男は尾根から落下し、亡くなった人々を悼んだ。
あのとき自分は大怪我をしはずだった。
多分あの尾根から落ちて、生きてていたのは僕だけだったんだろう。花の横には壊れたヘルメット。
終
いやいや、思いつきながら書いて、本当は死人だらけの中に落ちて行く話にしようかなって思ったんだけど、途中から明るくしたほうが良いかなと思いました。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 30, 2020
最初から最後までツイートで考えながら書いたお話です。丁度いいのでこれをブログ記事にも転写します🤣
急
新・置いてけぼり
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
昔のことである。旅人が ちょっとばかり急峻な 峠を越えようとした辺りで、 俄に霧が湧いて出てきた。
すると旅人はどうしたことか気分が少しばかり悪くなって、道端の石を建てたような所の側に背負った荷をおろし、地に尻を付けて座るとそのまま気を失うように寝てしまった→続く
それから一時(約2時間)ほど経って、旅人がふっと気がつくと霧は晴れていたが、既に日は落ちかかり気味で薄暗くなりだしていた。これはいけないと置いた荷物を背負って歩き出そうとした。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
しかし肩に背負った荷物がやけに荷物が重い。
旅人は旅疲れでも出て、こんなところで寝てしまうほどだから…
それで荷が重いのだな。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
そう思って重くなった荷物を方に背負って暗くなる前に麓の行かなければと峠道を後にし足を早めた。それにしても背負った荷物が異常の重く感じる。
こんな有様だから峠でも寝てしまったんだなと旅人は思った。おれも歳をとったものよ…
『それにしても背負った荷物が異常の重く』 →「荷物が異常に重く」
そんなふうにして峠道を降りて麓に近づくと村の明かりが幾つか灯っていて、個々まで来ればやれやれ一安心だなとほっとした。それにしても背負った荷物がだんだんに重たくなってきてしまった。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
宿で早々に飯でも食ってから風呂でも入って、それからぐっすり眠るとしよう。そう旅人は思っていた…
そんな旅人が、村の入口の左手側にある大きなお堀を通りかかると、何処からともなく「置いてけ」と聞こえる気がした。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
空耳かなと思い歩き始めると、また「置いてけ」と今度はお堀の方から聞こえる気がした。確かめるように止まってまた歩くと「置いてけ」と聞こえてきた。
これは妖かしの仕業かと数歩進むと、少し先のお堀の横に二人ぐらいが腰をおろせるような平らな大きな石が目に入った。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
お堀の側のその石に差かかると「身のためじゃ、置いてけ」とはっきりと聞こえた。旅人は何を置いてけと言われているのかわからないが、背負った荷物のことかもと思って、…
その石の上に背負った荷物を置くと、一目散に旅籠目指して逃げるように駈けて行った。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
真っ青な顔をして旅籠にたどり着くと、旅籠の者が不審そうに「ありゃあ、旅のお方、お荷物なしでお旅ですか」なんて聞いてくるものだから、「お、お堀に…」と言うと旅籠の者は「そうでやすか、それは良ござん…
「そうでやすか、それは良ござんしたな」と安堵したような顔をした。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
旅人がやっとの思いで「荷物をお堀に石に盗られてしまった」と言うと、「旅のお方、心配ありゃあしません」と言って「お客さん変な時間に峠を越えて来なすったね」んで「霧が出て寝てしまっただね」と更に付け加えて言った。
旅人が「そ、そうだ。見てたようだなあ」と答えると、旅籠の者が「ある時な、あの峠で身重な産み月の母親が旅の途中で陣毛づいてのう、可愛そうなことには母子ともに死んでしもうてなあ。赤子は生きているかのようだったそうじゃが、見かねた村の者が近くに埋めて、石で墓石にして弔ってやったそうな…
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
んだわ。ナンマイダなことでの」
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
旅人「…おれが寝てしまったところか…」
旅籠の者「そうさなあ、そう言えばあれはいつの時かのう。んにゃ、ちょうど今頃の季節じゃったと思うに。年に一度、峠に霧が出るようになってのう、その時に峠にいる者は気を失うように眠くなり、一時も寝込むと持っていた…
荷物がうんと重たくなっているそうな、ナムナンマイダ」
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
旅人「…」
旅籠の者「あんたは運がええわ、置いてけぼりの石の上に荷物を置いてきたんですよね。あの石は昔偉いお坊さんが置かせて三日三晩祈祷をなすったありがたい石なんじゃ。旅人さんには峠で死んだ母子の霊が取り付いていたんですわね…
だから荷物が重たくなったんじゃないですか。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
あの石は霊を背負い込んだ旅人に『霊を置いてけ』と霊除けの村の守り神様みたいなもんじゃのでね、ナム」
旅人「…大事な、荷物じゃが、あまりの恐ろしさに…」
旅籠の者「安心なせえ、置いてけぼりの石の上の荷物は泥棒でも持って行きませんって。朝になって取りに行ってこられれば、きっと荷も軽くなって、憑き物もおちているはずですわ。さあさ、夕餉でも召し上がって風呂に入ってゆっくりお休みなせえよ」
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
俄には信じがたい話を聞いて、旅人は半信半疑ながらまだ夢の中かとも思いつつも、風呂に入ってさっぱりとし床についてぐっすりと眠った。
— 静吉@居直るど・ダ・ヴィンボー (@i_shizukichi) August 31, 2020
旅人が朝になって置いてけぼりの石のところに行くと、自分の荷物がそのまま置いてあった。
恐る恐る荷物を手に取ると、手応えがないほどに軽くなっていたとさ。
とまあ、こんなふうにツイッターでちょっとした物語を作るのも悪くはないですね。以前に何度かやったことがあるのだけど、反響がないのでいずれも途中で止めています。
それと【破】伏線が一つ回収できていませんが、『水の底からこちらを見つめている目がぎょろりと動いた。』は、水面に写った自分の目です。
何処かでこの伏線を回収する所があればよかったんですが、そのまま転落しちゃったので伏線が回収できませんでしたけど、漫画や映画などなら目が映るシーンに転落しそうになるまでが水面の移すことは出来たかなと思います。
この記事は 中高年の星☆爺婆の太陽 静吉がお届けしました😎
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