種苗法は悪法?
2020年12月23日
しゅらしゅしゅしゅびょびょうどうよう、廃、獰猛です。
中高年の星☆爺婆の太陽 の静吉プレゼンツでございます😍
序
私は趣味で植物栽培をしています。
私は植物栽培を始めたのはかれこれもう40年以上前になるかもしれません。それまでずっと熱帯魚を20数年飼育してきていました。
熱帯魚を飼育する関係で水草にも関心を持ち、熱帯魚の水草からだんだんと園芸的な植物にも興味を持つようになりました。
元来が凝り性の飽き性なのです。
凝り性で飽き性ですが三日坊主ではありません。
最低でも3年ぐらいは凝り性のまま進んでいきます。
熱帯魚に関しても終盤は卵生メダカの種類に惹かれて、 アメリカン・キリーフィッシュ・アソシエーションにも加入していたことがあり、トレーディングポストでアメリカからも卵生メダカの仲間を個人輸入したりしていました。
最もよく利用させていただいたのはオランダの方です。
私がこれらが欲しいと言うと一生懸命集めて送ってくれたものです。
もちろんタダではなく有償になりますが、国内で買うと数千円とかの卵生メダカが1ドルぐらいで手に入るのです。
今はどうなってるかわかりませんがエアメールのスモールパックで郵送で届くのです。この頃はワシントン条約もなかったので郵便でメダカの取引も簡単にできました。ろくな英語はできませんけど欲しい物リストぐらいは書けますので注文書と、いけないことですがドルを直接封書に入れて送って一度も事故もなく取引ができたものでした。
しかしこれは密輸ではなくて、ちゃんと神田にある国際郵便局の検閲を受けて届けられるものです。
以前は少し大きなスモールパックだと神田の国際郵便局から電話かかってきて、生き物が入っているのでこれを送るとまだ数日かかるからどうしますかと言われて神田の国際郵便局まで受け取りに行ったこともあります。
そんな風に夢中になって部屋中が熱帯魚の水槽だらけになって飼育していた熱帯魚も、だんだんと水換えが面倒になりいろいろ試行錯誤しながら、最後は150cmの水槽をテラリウムのような感じにし流木などにセントポリアなど着せさせて遊んでいました。
その頃から最初は洋蘭原種で変わったタイプの着生ランに強い関心を抱き、そのよう蘭を栽培するために1.5坪ほどの温室を立てました。
洋蘭も花の美しさに惹かれるよりも、植物の形態の面白さに惹かれて色々な種類を集め栽培していました。夢中になってるものですから洋蘭園にも通ったりして変わった小型野生ランの原種を見つけては喜びに浸っていました。
そうしたところ日本にも多くのラン科植物があり、中には園芸化されているもものが幾つもあることを知りました。
破
洋蘭原種から日本蘭科植物に目が向くようになってから、山野草などにも興味が湧いて洋蘭原種はだんだんと栽培しなくなってしまいました。
通りかかる人が洋蘭原種は面白いと言われるとあげますよと言って、興味はなくなった洋蘭原種をプレゼントしていました。何しろ小さな1.5坪の温室ですから、すでに洋蘭でいっぱいなっていた温室を開けて日本の蘭科植物を栽培したいと思ったわけです。
洋蘭原種は着生ランがほとんどでしたので培養土である水苔が乾いてから水をやれば良いだけで、あとは冬場の保温が必要な程度でした。だから意外や栽培技術はそんなに必要なかったのです。
ところが日本のラン科植物は別としても、山野草はなかなかに栽培が難しいものが多く大変苦労しましたし、お金を沢山つぎ込んで枯らした植物も山ほど出ました。
ラン科植物は栽培のポイントさえ押さえればそれほど栽培が難しいわけではないので、特に栽培が難しいような種類を除けば意外と誰でも栽培できるものです。
まず日本のラン科植物の園芸的なもので夢中になったものは羽蝶蘭でした。
ウチョウラン 紅一点
ウチョウラン 仁王タイプ紅一点
ウチョウラン 白紫点
ウチョウラン 斑紋花
その頃ちょうど羽蝶蘭の流行り始めで白花弁も紫の点がある品種(白紫点)が安いもので6万円ぐらい。花弁を中心に中が赤紫の大きな点(紅一点)となっているものが20万円とかしていました。
そんな羽蝶蘭の種類集めに狂奔していました。
ただこの羽蝶蘭は私にとってちょっと栽培が難しかったです。
それでだんだんと日本春蘭という園芸にはまって行きました。
日本春蘭花もの赤花 女雛
女雛という日本春蘭を45万円で、四国の園芸業者から取り寄せたこともあります。その園芸業者は当時羽振りが良くおばあちゃんの原宿と言われるところにビルまで建てたのがその後の経営難となって今では名前を聞くこともなくなってしまった園芸店です。
日本春蘭で私が買った最高額の金額は一ひと篠(一本)450万円でした。その頃ちょうど日本はバルブ機の真っ最中でした。
一本450万円で手に入れた日本春蘭の名は金閣宝と言います。
今ではヤフオクなどで数本で10万円程度で手に入れることはできます。
日本春蘭も十数年はやりましたけれどその間だんだんと趣向が変わってきて、富貴蘭に惹かれ富貴蘭は現在も継続栽培中です。
らん小屋の富貴蘭(作り直して7坪ぐらいのらん小屋)
急
こんな風な個人的な園芸の関わりだけど、種苗法のことについて農林水産省該当関係に電話をして聞いたことがある。
パテントのある園芸植物を栽培して増えて友達に分けてあげたりしてはいけないのかと聞いたところ、それは駄目ということです。もちろん増やして売ってもいけませんし誰にあげてもいけないのです。
そうするとこの植物は手に入れたら最後まで自分だけで楽しむことしかできないのですかと聞くと「そうだ」と言うのです。栽培するのが嫌になったら自分で何らかの形で処分するしかないわけですねと聞いたところその通りだということでした。
つまり手に入れたら最後、大きくなったり増えたりした時に誰かにあげることは許されない。
昔栽培は禁止されてなかった植物でも、自然開発や乱獲などにより生育数が減少しレッドデータブックに登録されたりすることもある。
そういった植物を古くから栽培していたりするとそれらの植物も、もはや移動も譲渡も禁止になる。販売するにも販売許可証が必要になる。
古くから栽培しているのに人にあげることもできないし当然売ることもかなわない。どうしようというのか、お焚き上げするしかないのだ。かといって個人で栽培てしてるものを集めて、現地に持ち込んで植え込むというのも遺伝子的生態系を破壊することになる可能性もあるので、そのような種を引き取ってくれる研究機関的なものが必要なのではないだろうか。
種苗の利害関係維持は難しい。苗が市販された時点で利害関係はフリーとすべき共有財産。種苗法の園芸植物を栽培し殖えても、他人にあげることも出来ず処分だけというのもおかしい。農産物は品質勝負が全て。
— 静吉(へのへのもへじ)@フォロバ120%💐いいね規制され中😫 (@i_shizukichi) December 11, 2020
高級ぶどうは誰のもの? | NHKニュース https://t.co/IfJ3m42qkX
農産物に関してはパテントのある植物の場合は、苗を購入して栽培することになる。種苗会社はF2での品種育成で種が取れても同じ品種はできない品種の販売に力を入れている。あるいは無菌培養的なクローン苗の販売も行なっている。
1年生的な苗は生産消費されるのでそんなに問題になることはないと思うのだけど、複数年にわたって生育する植物に関しては株分けや挿し木取り木などで増殖が可能なので、この辺でパテント植物に対しての保護が十分にできなくなる。
長年苦労して品種改良してできた品種は、勝手に挿し木や挿し芽で増やされてしまっては品種改良してきた努力が報われない。だから品種改良した植物にも著作権的な権利を与える目的なのが種苗法である。
しかしどうしたって多年草的な植物は、栽培がよほど難しい品種でない限りは個人で株分けや挿し芽などで殖やしてしまうことができる。
なので品種改良で著作権的な権利は前の一括生産で利益を確保して生産で、その後は品種改良の名誉だけで後は自然的な苗木の普及に任せるしかないだろうと思う。
そして国境を越えてその国で登録していなかった品種が栽培されるようになった時に権利争いも起きる可能性があるが、 農産物種苗は全世界に恩恵をもたらすためのものであるという精神も必要なのではないか。
何でも権利権利権利と主張するだけでは世界の食生活は豊かにならない。
古くは米からして、さらにはりんごやみかんぶどうなどほとんどのものが元は日本国内にあったものではないだろう。そうやって昔からいずこの国であろうと世界から恩恵を受けてきているのだ。
多くの農作物は海を渡って世界に広まって行ったり来たりしたのだから、現代において農作物の権利権利権利を主張し過ぎるのはちょっと違うのではないかという気がする。
それらを踏まえた上で、農作物などは品質で勝負すべきものではないだろうか。
この記事は 中高年の星☆爺婆の太陽 静吉がお届けしました😎
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