↑音読で楽しんでね 2025年6月12日 木曜日
2025年度 静吉チャンネル プレゼンツだよ😍
「もう閉まってます!」閉店間際のトラブルをなくすには?
ランチタイムも終盤に差し掛かる午後2時、あるいは夜の閉店間際。店内で食事をしていると、駆け込みで入店しようとするお客様と、すでに閉店準備に入っているお店の間で、気まずい空気が流れることがあります。
「ネットには〇時までって書いてあったのに!」
そんなお客様の言葉に、店員さんは困った顔で頭を下げるしかない。券売機は電源が落ち、できることは何もありません。やがて、お客様は怒りを露わにし、店を後にする——。
このようなトラブルは、飲食店にとって頭の痛い問題です。お客様に不快な思いをさせてしまうだけでなく、従業員にも精神的な負担がかかります。
では、どうすればこのようなトラブルを減らし、お客様もお店も気持ちよく過ごせるようになるのでしょうか?
解決策1:情報発信の徹底と統一
最も重要なのは、正確な営業時間情報を多方面で発信し、常に最新の状態に保つことです。
- 店舗内外の表示: 店頭の看板、入り口のドア、店内のポスターなど、お客様の目に触れる場所に、営業時間とラストオーダーの時間を大きく、分かりやすく掲示しましょう。
- 公式ウェブサイト・SNS: お店の公式ウェブサイトやSNS(X、Instagram、Facebookなど)には、最新の営業時間を記載し、変更があった際は速やかに更新情報を発信します。
- 主要な情報サイトとの連携: Googleマップ、食べログ、Rettyなどのグルメサイトや地図アプリの営業時間情報も、こまめに確認し、もし誤りがあれば修正を依頼しましょう。特にGoogleマップは多くの人が利用するため、ここが古い情報だとトラブルの原因になりがちです。
たとえ「口コミベース」だとしても、ネット上の情報は一度拡散されると修正が難しいものです。積極的に正しい情報を発信し、誤った情報が残らないよう努めることが大切です。
解決策2:ソフトな「クローズド」アナウンス
物理的な閉店だけでなく、お客様への心理的なクローズドも意識してみましょう。
- 「本日の営業は終了しました」の表示: 閉店時刻が近づいたら、入り口のドアや券売機に「本日の営業は終了しました」といった案内を掲示します。券売機があるお店なら、券売機の電源を切る前にこの案内を貼ることで、無駄な操作を減らすことができます。
- 早めの片付け開始(見える範囲で): 閉店15分前など、お客様が少ない時間帯に、清掃の一部や、椅子をひっくり返すなどの閉店準備を始めるのも一つの方法です。ただし、お客様の食事を妨げない範囲で、あくまで「もうすぐ閉まる」という雰囲気を出す程度に留めましょう。
- ラストオーダーの声かけ: ラストオーダーの時間になったら、店内のお客様に「ラストオーダーになりますが、追加のご注文はございませんか?」と丁寧に声かけをすることで、閉店が近いことを意識させることができます。
解決策3:従業員の対応マニュアルと教育
トラブルが発生した際の従業員の対応も非常に重要です。
- 冷静な謝罪と説明: 「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。現在の営業時間は〇時までとなっております」と、まずは冷静に謝罪し、現在の状況を簡潔に説明します。感情的にならず、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
- 代替案の提示(可能な場合): もし近くに系列店や同種の飲食店があれば、「申し訳ございませんが、お近くの〇〇店はまだ営業しております」など、代替案を提示することで、お客様の怒りを鎮められる場合があります。
- 従業員の安全確保: お客様が興奮して大声を出したり、威嚇的な態度を取ったりする場合は、決して一人で対応せず、他の従業員と協力するか、状況によっては上長に報告し、対応を任せるなど、従業員自身の安全を最優先に考えましょう。
まとめ:小さな工夫で大きな安心を
閉店間際のトラブルは、情報伝達の行き違いや、お客様とお店側の認識のズレから生まれることがほとんどです。
正確な情報発信、分かりやすい告知、そして従業員の丁寧な対応。
これら小さな工夫の積み重ねが、お客様もお店も、より気持ちよく利用できる環境を作り出す第一歩となるでしょう。
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