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第6話・巡り愛|Hatena Blogger 銀河鉄道の夜


第6話・巡り愛 

(アイコンや吹き出しが見えないときはスマホもPC表示にして閲覧ください)

 

 

ほおずきれいこさん
かくかくしかじかで、やっと巡り合えました。まさかブログをやっていたなんてびっくりしました。

 

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あら、懐かしい。あなたが、あの時に私のブランコの隣にいた男の子ね。

そうなんです、あれから二十年が経ちましたね。

 

 

どうりで私も三十過ぎになるわけだわ。

…歳とっちゃったなあ…

そんなことないですよ。れ、れいこさんは、ぼくの初恋の人なんです。

 

あら、そうだったの。嬉しいわ。
そう言えば、土管の中で雨に濡れていた時、あの時、涙も流していたの知ってた?


お父さんとお母さんが別れて私は母と、弟はお父さんと一緒に暮らすことになって家族がバラバラになることが悲しくて泣いていたの。

そう言ってましたね

ほら、私のハンカチと交換で、サンリオのマイメロディのピンクのハンカチをくれましたよね。

これその時のハンカチです。

 

まあ、ずいぶんきれいなハンカチだわ。私が中学生の時に使っていたのとおんなじ。まだ売っていたのね。

これ、あの時に渡してくれた、ほおづきれいこさんのハンカチですよ。

 

えっ、だってあれって、もう20年以上も昔の話じゃないの。

だ、大事に取っておいたんです。

(つい何日か前に、30歳のぼくがジョバンニ号に乗って過去に戻り、10歳になって次の日に会いに行ったなんて、言えるわけがないよ)

 

あなた、誰に、このお話を聞いたの?

ほおずきれいこさん、ぼくですよ。間違いなくあの時のぼくです。ぼくがブランコに乗っていたら、れいこさんがやって来てブランコをぶんぶん力いっぱいこいでいたからそのまま投げ飛ばされてどこかへ行っちゃうんじゃないかと思ったんです。そのあと漕ぐのを止めてブランコに揺れるままになって悲しそうな顔をしていました。

 

だから、誰に聞いたのよ!

聞いたんじゃないです。ぼくたちのことです。

 

大事に取って置いたからって…あなたのハンカチと交換してもらおうと思って、買ってもらったばかりのマイメロディのピンクのハンカチにほおずきれいこって書いたのはあたしよ。その時のインクの色がそのままなんて不自然過ぎるわ。

嘘じゃありません。そのハンカチはほおずきれいこさん、あなたから直接20年前にいただいたものです。

 

分かったわ、いったい何が目的なの。まさか中学生の時のハンカチのお話を誰かに聞いて、そんな話をしながらあわよくばあたしと寝たいとでも思ったの。ずいぶんこの私もお安く見られたものね。

そんなほおずきれいこさん、ぼくは嘘じゃなくぼくたち二人の体験した、あの時あの場所の話をしているだけです。

 

そうなの、そうであったとしても、今から二十年も昔のことよ。よくもまあそんなに私のことなどや、その時の状況など上手く聞き出してきたものね。しかもそれを自分の経験のことのように話せるなんて、あなた、詐欺師の要素たっぷりありますわね。ええ、あなた程度の下手糞な詐欺師でも、上手く行けば女の一人や二人は掴まえられるかもね

れいこさん本当にぼくのことを、あの時のぼくだと思えなかったとしても、今のぼくが女をだまして釣ろうとするなんてそんな軟派な人間に見えるのですか?

そうだったとしたらぼくはぼくが悲しい。

  

だから何?

分かりました。ぼくのことを知ってもらうにはぼくのブログを見てください。

 

そんなのブログなんて、なんだって書けるわよ。

ぼくを少しでもあの時のぼくと思う気持ちがどこかに、たとえ1%でもあったらぼくのブログを見てください。

 

めんどうな人ね。

お願いします。

 

じゃあいいわブログURLのQRコードを見せてよ。

これです。

 

あら、このブログ私のお気に入りブログの一つじゃないの、このブログ主があなたなの?

そうです。

 

まさか、このブログ主の方はいまだ童貞で、一途に自分の思いを切々と文章にしたためているブログ界での独身貴族的ともいえる方になっている人よ。あなたなわけないでしょう。

ぼくです。

 

ブログ主だなんて簡単に詐称できるわ。

これ以上ぼくにどうしろと・・・

 

もう分ったでしょう。あなたでは私は騙せないの、誰に公園のブランコの話を聞いたのか白状なさい。

そこまでぼくは、信用無いのですか?

 

あたりまえでしょう。20年前のハンカチの文字の色が鮮明なままってあり得ないでしょう!人をバカにするにもほどがあります。

じゃあブログはブログ主としてログインすれば、ぼくがブログ主だと分かってもらえますね。

 

ログインインしました。見てください。

 

あら、本当だわ・・・じゃあ、じゃあ、あなたは?

ぼくです ますを です。

 

あの時の、本当に、ますをさんだったの?

そうです。思いだしていただけたでしょうか?

 

あら、ますをさん。本当にますをさんなのね。そう言えば何となく面影が、まあ、懐かしいわ。お会いできてうれしい。それなのに私ったら、失礼なことばっかり言ってごめんなさい。

れいこさん、ぼくはずっとお慕いしていました。いつかほおずきれいこさんに出合うことを夢見てブログでその思いを綴っていたのです。

 

私のことを、そんな風に思っていてくれたのね。本当にうれしいわ。

ほおずきれいこさん、ぼくと、結婚してください。

 

・・・

れいこさん、ぼくと結婚してください。

 

・・・うれしいけど、それは無理だわ。

ど、どうしてですか、ぼくは二十年もれいこさんを捜して待っていたんですよ。

 

 

あたし、二十歳で結婚して男の子と女の子、二人の子持ちなの。男の子は、ちょうどあの時のますをさんと同じ歳ね。

・・・!

 

主人もいますし、離婚するつもりもないから…ねっ。

ぼくの二十年はなんだったんだああああああ!

 

ごめんなさいって思うけど、あの時の私たちは、私たちは子供だし、子供としてでもそんな約束した覚えもないわよ。

(肩を震わせ低く泣いている)

 

そんなわけだから、もう少しブログ続けててね。そのうち私よりいい人が現れるわよ。

ほおずきれいこぉっ!

 

 

◇◇◇◇◇  



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ほおずきれいこさん銀河鉄道第4話からヒントを受けて創作してみました、

SFっぽくは全くないですが、こんな形式もブログというかインターネットでのHTMLだからできることです。

 

内容は、なんだか下世話っぽい感じに仕上げてあります。こんなのも現実的に近くて良いのじゃないかと思います。第4話からはまだまだ物語が派生できそうですから、誰かチャレンジなさってみてはいかがでしょうか。

 

男の子のアイコンと女の子のアイコンはWindows10に付属のペイントで描きました。手書き部分はほとんどありません。全て図形などを組み合わせて描いたものです。全くのオリジナルです。ご使用になりたい方はご遠慮なく使ってください。ただし著作権は放棄していませんのでクレジットをよろしくです。