2025年度 静吉チャンネル プレゼンツだよ😍
うちの玄関はSESAME 5を使ってスマートロック化している。
スマホで開けるときは実にスマートだ。
交通系ICカードをかざしても一瞬で「ピッ」。
人間も技術も、ここまで来たかと毎回ちょっとだけ悦に入る。
ところが。指紋認証だけは別だ。
SESAMEタッチに指を置いても、無言の沈黙。ピクリとも反応しない。これは本当に私の指紋を覚えているのか? ちょっと疑いたくなる。
でも一応、10本の指すべてを登録してある。それも一度じゃなく、複数パターンで入念にだ。登録時には「これでどの指でもいけるな」と自信満々だった。ところが現実はそう甘くない。
夜、買い物帰りの荷物をぶら下げて玄関先に立つ。
指を置く。
無反応。
ならば次の指。
無反応。
さらに次の指。
だんだん「今度こそ」と力が入るが、認証は頑なに拒否する。
結局10本全部試してようやく「カチャリ」と解錠音がすると、達成感よりも敗北感の方が強い。

通行人から見れば、不審なGGI(じじい)が玄関ドアに向かってひたすら指を当て続ける姿である。これで通報されたらどう説明しよう。いや、SESAMEタッチと遊んでいただけなんです、と言い訳する自分を想像すると悲しくなる。
面白いのは、施錠のときは一発でいく。開けるときだけダメ。うちのドアは可逆パターンなので操作的には同じはずなのに、なぜ施錠だけ成功率が高いのか。SESAMEタッチと私の間に、何か言葉にできない溝がある気がしてならない。
そんなことを考えつつ、次に思うのは「SESAMEタッチProに替えるか?」ということ。あれは番号入力もできる。でも番号を誕生日とかにしたら丸わかりだし、複雑にすれば自分で忘れる。玄関先で「あれ、何だっけ」と悩む未来が見える。結局どっちにしろ笑い話だ。
じゃあ最初からスマホやカードを使えばいいじゃないか、という正論は分かっている。でも人間は意地になる。指紋で開けたい。指一本で「俺の家だ」と主張したい。
だから今日も、玄関先でSESAMEタッチとにらめっこするGGIが出来上がる。きっと明日もだ。少なくとも、ちょっとしたスリルとユーモアのある毎日ではある。暮らしの中の小さな攻防戦を、これからも続けていこうと思う。
関連タグ
#SESAME
#スマートロック
#指紋認証
#玄関
#暮らし
#ガジェット
#防犯
#エッセイ

