じじいの婚活・PART 3
2019年9月3日
じじいの婚活の場合は「じじいの婚活」ってタイトルだけで済むので、これって超便利でいいわ。
じじいが婚活を始めて早三日目です。その三日間にじじいの婚活は進んだのでしょうか。他人事ながらじゃなくて、我ごとながら興味津々で、わくわくどきどきものでおじゃりまする。
ん~~~っ、デアルカ、苦しゅうない!
って、何も書くことがないぐらい何も進んじゃいないわい!
ブログで婚活ったって、そりゃあ三十代とか四十代なら粉もかけに来てくれるなんてのもあるだろうけど、爺婚活って聞くだけでもう夏の怪談は終わったからまた来年遊んでくださいねってなもんで、富士山の風穴から冷たい風が吹いてくる感じなわけですよ。
風穴から吹く風は、夏ならそれでも周りの気温がかなり高いから、涼しくって気持ちいいなんてもんですけど、秋口なんかではもう冷え冷えと冷たいだけなんです。
下手したら風穴から出て来るときに、♪侘しげに鼻垂らしへらへらり*1ってなもんです。
それを見られりゃ、その状態、だ、誰も見ていませんからって感じに周りに気を使わせ、しらけさせるだけなわけですよ。♪笑えないこのチンケな*2爺婚活ってなっちゃうものなんです。
そうならないためには、こまめに爺婚活してますよとブログするしかないのだ。
誰かもの好きが引っかかることも、月と太陽が追いかけっこを止めたりとか、西から太陽が上がり月が東の空になんてことでも発生し、まかり間違ってないとも言えないのだ。
マッチングサイトに行ったって爺なんぞ相手にしてくれないだろうし、オフラインの高齢者婚活なんてのでなけなしの金をぼったくられるたら、懐がよりさびしくなっちゃって安い旅行にも行けず相手も見つからずに二兎どころか一兎も追えないってことになっちゃうんだろう。
爺も婆も年相応に癖が強くなっちゃっているから、なかなかマッチングなんて♪ありはしないと分かっている♪あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ*3も、お互いに生きてきた道が違うから分かり合えることも難しいだろう。
なんてこんなことを頭でああだこうだと考えていても、爺婚活なんて1ミリも進まないどころかセンチ単位で逆に後退しちゃう感じがするわ。
生え際の後退が早いか、爺婚活の終焉が早いか、あるいは棺桶の方が早かったりしちゃうんだわさ。もう、笑うしかないね。
ほおずきれいこさんが[ぶコメ]で、『一緒に遊ぶ彼氏は欲しいけど結婚はしたくない』って仰っていたけど、これが本当のところ良いのかもしれないな。
あるいは恋活って仰っていた方もいらしていたので、そうだな恋活なんてのも良いかもしれないなあって思う。
しかしながら体は現役なんだけど、心は現役じゃなくなって、どう考えても恋する気持ちがどうも薄れてしまっている。
う~んん、これはたぶん特定の相手が想定も出来ないから、人を好きになるって気持ちが湧いてこないんじゃないのかと思う。暖簾に腕押し糠に釘豆腐の角に頭ぶつけては、関係ないかもしれんけど、まあ張り合いも無いってことなんだね。
外見はじじいでも映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生*4』みたいに、中身は物心ついたばかりの20歳のままの心なのに、鏡の中の誰かがお前の人生はもう終わったんだよと囁くのだ。
ふと、そんな鏡の中からの声に「そうかもしれんなあ」って呟く自分もいるけど、数秒後には「そんなことがあるもんか、死ぬまで人生をやるんだよ」って、嘯く自分もいる。
願がわくば、人生に活力を共に与え合える関係を構築できる相棒となってくれるような人との出会いを、白馬の王子様じゃなく、カボチャの馬車に乗ってやって来るシンデレラとの邂逅を夢見るじじいも、その時に確かにこの世にいるのだなと思いたい。
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