八重咲ツワブキ
2019年11月11日
陽もすっかり短くなってしまいまして朝夕はまだ冷え込むという感じではないですけど、かなり肌寒い季節になりました。
十一月ももう中旬に入ります。天候も少し落ち着いてきた肝心になってくれたらいいのですけどね。秋の旅行は予定が無いので、日帰りバス旅行でもどこか行こうかなと思っていますが、高尾山周辺の低山登山でもいいかなあって思っています。
先月の終わりごろにインフルエンザにかかってしまい、なんだかんだで半月調子を悪くしてしまいました。歳をとると回復力も良くないのでしょうね。
さて表題のツワブキの八重咲です。
ツワブキ自体は11月前後に花を咲かせますので、初冬の花として季語にもなっています。今日の記事では八重咲野ツワブキの紹介を兼ねて、ツワブキ俳句や短歌を作ってみようと思います。園児の戯言みたいな歌ですけどね。
ツワブキは 花を擡げて 時惜しむ
八重咲のツワブキなんて面白いでしょう。
打つ波の 海辺に立ちて 見下ろしつ
石蕗の中 吾は居るやも
ツワブキの園芸品としては星斑や縞斑に覆輪などが少し知られています。最近はホームセンターでも、星斑や縞斑に覆輪のツワブキが販売されているのを見かけるようになりました。
ツワブキ園芸斑入りも当然ですが、葉変わりにすこぶる特徴を表す品種が多くあります。
実際にこれがツワブキなのかと驚かれる品種も多くあり、一時はかなり人気でしたが園芸ブームは団塊世代の高齢者化が進んで、いわゆる園芸ブームはかなり下火になって来ています。
その反面、家庭では庭植えや鉢植えなどのガーデニングというジャンルの園芸が幅を利かせて来ています。
パンジーなど求めやすくて美しいガーデニング植物が大量に販売されて賑わっています。量産品のどれも均一的な園芸なので、園芸個体で張り合うなんてことはありません。ガーデニング・ディスプレイ・センスにて勝負する時代です。
それに反してマニアックな園芸は、同じツワブキでも庭植えの星斑や縞斑に覆輪などで満足はしません。
より珍奇で希少なもの、早く言えば値段も高額なものへとどんどん深みにはまって行く可能性のある園芸だったのですが、前述したようにマニアックな園芸界全体が高齢化の波の中でただ消え去ろうとさえしている状態です。
オリンピックに使うお金の一部と一部場所があれば、日本では特に元禄時代に花咲いた園芸文化の様々なジャンルの品種群の保存と、維持が出来る施設の運営が可能なのになあと思います。
園芸はスポーツに比べれば地味かもしれませんが、貴重な変化植物の血が途絶えれば、その復元は容易ではないというよりほぼ不可能というのに、誰もこのようなことには関心が無いみたいです。
関心がないというより金にならないし、その業界に携わってきた人々も文化伝統園芸的なことまで頭が回っておらず、自分の頭の上の蠅を追うのに汲々としてきたからだろうと思います。
それでは八重咲ツワブキに付いて少し説明します。
庭の隅に植えられているウチワの葉のようなツワブキとは全く違って、サニーレタスごときの皴皴の葉をしている個体です。
これが葉変わり八重咲ツワブキの全体像です。
夏場は水やりを忘れてしまうので、本当はよくないのですが、水受け皿に水を溜めて水切れを起こさないようにしています。奥の家庭菜園は雑草でぼうぼうで少し恥ずかしいです。
あの隅に 咲いていたのを 覚えてる
黄色い花の ツワブキだったよ
古い家もいつの間にか新しくなり、以前に植えてあった黄色い花が咲くツワブキはもうどこにもないけれど、あそこの隅で、秋になったら明るい黄色い花を咲かせていたのですよ・・・と、意外と印象に残る花です。
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