シャインマスカット
2019年11月4日
皆さんは数年前から人気のマスカットご存知ですよね。それは見出しにもあるシャインマスカットです。
シャインマスカットは粒が大きくて種がなく、薄緑色のきれいな皮ごと食べらえるブドウです。人気ブドウであるためにお値段も高めですが、秋も中ごろになってくると少しお安くなる感じでやっと買い求めることが出来ます。
ははは、貧乏人ですね (´▽`;)
シャインマスカットの生い立ち
さてそのシャインマスカットはどうやって生まれたか知っていますか。「ブドウ安芸津21号」と「白南」を交配させて生まれて多品種です。
母樹となった「ブドウ安芸津21号」は「スチューベン」×「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の交配で生まれています。そして花粉親の「白南」は大粒でマスカット風味のブドウです。
「スチューベン」×「マスカット・オブ・アレキサンドリア」で生まれた「ブドウ安芸津21号」は欠点もあって一般的に果樹栽培品種とならなかったようですが、性質的には優れたものがあって母木(母樹)としての価値を見出されていました。
花粉親の「白南」欠点があったが食味が良いので「ブドウ安芸津21号」の花粉提供として使われて生まれたのがシャインマスカットなのです。両親ともに欠点があったけど良いところだけを取り出した形に出来たのがシャインマスカットなんですね。それで私たちが美味しいブドウを食べれるようになったというわけです。
品種改良では母木(母樹=種や実を付ける側)と花粉親の書き方は、母樹の品種名を先に書くことになっています。これはどんな園芸でも交配園芸ではそういう決まりになって世界共通です。
そしてブドウを交配して新しい品種を作るってことは、ブドウは種が出来るってことです。「ブドウ安芸津21号」×「白南」も種のできるブドウなので、当然シャインマスカットも種ありのはずなのに種がありませんね。
種なしブドウの秘密
種ありなのに種なしってどういうことでしょうか?
種なしブドウはジベレリン処理が行われているのです。花が咲き終わったときにジベレリン液にブドウの房を浸してやります。このジベレリン液処理は二回行います。
ジベレリン処理によって出来たのがブドウの種なしです。
ここでがらっと話は変わります。
表題の種なしアケビのことです。
私はアケビの中の種を包んでいる半透明のゼリーっぽいミルク状の甘い果肉が好きなのですが、アケビはいかんせんこの中に種ばっかり入っています。ゼリーみたいな部分を口に入れて果肉を吸い取るように食べて、そのあとは種をぷぷぷって吹き飛ばします。
美味しいのに食べる部分が少なくなんとなく欲求不満になるのです。
そこでアケビの種なしを誰か作ってみないかなあって思うのです。アケビって庭にアケビ棚を作って栽培しアケビの実を収穫しているお宅も少ないけどあったりします。
なのでブドウと同じようにジベレリン処理で、家庭で種なしアケビが作れないかなあって思うのです。
そのジベレリンは、ブドウ用や植物成長調整剤などとして市販されていますので危険物ではありません。もともとは植物由来のホルモンです。園芸店やAmazonでも購入できるのです。
アケビの雄花雌花
画像は2017年4月中旬に東京都あきる野市151にある「横沢入里山保全地域」で撮影しました。
上の画像の花が雌花と思っていたのですが、どうやらこちらが雄花だということです。
このバナナ状的な花が雌花です。雌花をジベレリン液に一週間明けて二回浸けてやることで、アケビの種なしが出来たら凄いなあって思うけど、アケビの種なしなんてまだ見たことも無いから多分成功しないのでしょうね。
もう今年はアケビのシーズンは終わりましたけど、来年に向けて種なしアケビにトライしてみてはいかがでしょうか。
ブドウ用や植物成長材として使われるジベレリン処理効果がアケビにも効果があるかどうかは分かりませんけど、種なしアケビにトライしてみてはいかがでしょう。
私人生で一度でいいから種なしアケビを食べてみたいと切に思っています。それと種なしビワもです。
横沢入里山保全地域
最後にアケビの花を撮影した横沢入里山保全地区を簡単に紹介します。
横沢入里山保全地域は拝島駅より、武蔵五日市駅からか武蔵増戸駅にて下車で行くことが可能です。少し歩きますが風景を楽しみながら昔ながらの里山を散策して楽しむことが出来ます。入園料などは必要ありません。
春蘭の花↓
車で行かれるなら近くにイオンモール日の出もあり、大型商業施設ですからショッピングや食事に映画も楽しむことが出来ます。
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