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奄美大島刃傷殺人事件簿 第7話 その男「鰻」なり


第7話 その男「鰻」なり

 

第6話hoozukireiko.hatenablog.com

 

 

 某年某月某日:東京・とある一流料亭

 

 奄美大島のボスと称される事業家が上座にどっしりと腰を下ろしている。奄美大島のボスは政財界にも太いコネがあり首相さえ「あべっち」と呼んでいる。

 

 下座には政治家を含む数々のフィクサーの面々。

 

 このような政治フィクサー的ゴロが、実は日本という国を動かしているなどとは誰も知らない。

 

 国会などは猿芝居の場所であって、裏で決まったことを粛々と決議して公式に発布施行するだけの一般的国民に向けたお飾りなのだ。

 

 野党も野党の主だったものが、その猿芝居を演じているに過ぎないのだ。

 

 テーブルにはこれい以上はあり得ないほどの高級食材を使った料亭料理がすでに運ばれ出している。

 

 「ほお、新しく料理長に抜擢した男か・・・」奄美のボスは言葉を落とした。

 

 「うむ、挨拶に来させろ、連れてこい」

 

  「殿、承知いたしました」女将がそう答えると、下の者がすぐさま厨房へ飛んで行った。

 

 「お初にお目通りいたします。このたび料理長を仰せつかりました鰻と申します。お殿様にお出しするお品としてはお口汚しのようなものでございましょうが、これが私の力量でございます。失礼がありましたらどうぞ平にご容赦くださいませ」と畳に額を擦り付けんばかりにして恐縮している。

 

 それでも言葉がすらすらと言えているということは、殿に呼ばれた時の挨拶言葉を女将に言われて練習していたものと思われる。

 

 「なんと、お前は『鰻』というのか、これはけったいな名じゃのう。そんな嘘みたいな苗字がこの世にあるとは、はは、面白いのう」

 

 「けったいな名で恐縮でございます」と鰻。

 

 「いやいや、責めているのではない、面白いと思うただけじゃ」

 

 「は、お殿様にお喜びいただけとてもうれしくありがたきことでございます」

 

 「うむ、して、この突き出しの飾りのこの流木は、お前のアイディアか?」

 

 「は、出が奄美大島でございます故、海釣りの時などに形の良いものを拾い集めていたものでございます」

 

 「あ、いや、お殿様にお出しする前に、24時間煮沸、天日で45日干し上げたものでございますので清潔でございます」と、鰻が怒られると思って続けていいわけ気味に話す。

 

 「おおそうか、いや、わしも奄美の生まれぞ。はげー奄美の海辺の美しさはよう知っておる。どこの出じゃ?」

 

 「元は鹿児島からと聞いておりますが、今は瀬古に住んでおります」

 

 「すれば、お前は、薩摩の名族の中臣鎌足天智天皇より賜ったことに始まる隆家流菊池氏族の末裔ではないのか?」

 

 「氏族などととんでもありませぬ、ただの没落家系です。この苗字はもう私と兄弟だけしか存命しておりません。子はいても継ぐ者はおりませぬ」

 

 「そうであったか、時代とは惨いものよのう」

 

 「聞け、皆の者。この料理長は鹿児島の名門なるぞ。時が時ならば、わしよりこやつの方がよっぽど殿様じゃぜ、あはっはっはっははは」と豪壮に殿と呼ばれる男が笑い飛ばす。

 

 恐れ多いことと鰻は本当に額を畳に擦り付けてしまった。「没落家系など、なんの値打ちもありはせぬ」と、心の中で鰻は吠えた。

 

 下の席の者は何と答えてよいのか苦笑い的にお追従笑いをするのみであった。

 

 ひとしきりの座が切れて女将が「鰻、これにてお下がり」と、皆に分かるように告げる。

 

 「ありがっさまりょうた」と平伏しながら鰻は席を後にした。

 

 殿と呼ばれる男は「料理長が『鰻』とは、あまりに変わっていて印象に残り過ぎる」と思いを巡らし顔が曇る。「危険性は排除するに限るか、そうやってわしは生きてきたのだ」と決意し、空を見た目が一瞬光った。

 

 殿と呼ばれた男は傍にいるボーディーガードらしき男に耳打ちをする。「あいつを呼べ、鰻をこの料亭から排除し、何か罪を着せて前科者にしておけ、いいな」

 殿と呼ばれた男、「わしが政財界のやつらと密会していたことが、鰻などと言う珍しい名前からなにかの拍子で表立たになっては困るのだ。何の因果もないが、ここは消えてもらうしかないだろう。鰻などと、ふざけすぎおるわい」と、独り言ちた。

 

 

奄美大島刃傷殺人事件簿、第8話にご期待あれ!

 

i-shizukichi.hatenablog.com

 

第8話 It's your turn.

 


登場人物

もへじ、ツベルクリン、ニシガキ(ナオキ・ニシガキ)、トマレ(Dr. トマレ)、オイチ、アメリッシュ、アメリッシュの姑オババ、アメリッシュの叔母、その娘優ちゃん、優ちゃんの彼氏太郎君、はぐれいぬ、え子(ecoplace)、ポジポジ子、その彼氏ストライク、魁太朗(sakigake news)、sayocom、ほおずきれいこ、武文(ふみけた)、まままっこり、鰻、殿、料亭の女将、二人の刑事


登場人物、召喚。id:tuberculin id:mamamaccori id:naoki-nishigaki id:kitano-stop id:oichiro id:haguremado890 id:ecoplace id:pojikatu id:sayocom id:funyada id:i-shizukichi id:mifuketa 呪文みたいだね。 


 

登場人物様でIDが抜けていましたら、ご自分で続きを書いてご自分で追加してください (´▽`;;;)

 

※当方の奄美大島の画像などは、続きを書かれる方はご遠慮なく使っていただいて構いません。物語がなくても観光シーンの描写だけでもいいと思います。

 

 

 

    


追記:これは背景説明のエピソード的な物語です。

 

今回は、まままこりさんのご主人が魁太朗によって「収賄罪」wとさせられたけど、自白調書を書けば検挙しないと言われかろうじて前科一般は逃れ、その代償として料亭を追い出され奄美大島に戻って料理店を開いたのですが、奄美での料理店を止める遠因として二人の刑事に付きまとわれて結果的に廃業となり、やがて荒れ狂った生活となった背景も考えて創作してみました。

 

第4話「まままっこり家」にも繋がる背景的内容になっています。

 

本日は少し外出予定があり、出かける前のどさくさしている中で書きましたので、整合性が無かったり誤字脱字は帰宅後修正します。それと料亭のシーンをもう少しお話を細かく描写してみようかなとも思っています。