重い
重い
なんて重いんだ
この重さは何なんだ
足に体重を乗せつつ前に出す
それにしても重い
わが身を運ぶことはこれほどに重いものなのか
踏み出す一歩一歩は修行のごとくに辛い
踏み出し動いていれば空気を切る身は微風になる
しかし踏み出すあまりの重さに暫し立ち止まる。
動きが止まればれば微風も止まる
呼吸を整える
無風となって顔から流れ落ちる汗
汗を拭い再び足を運ぶ
坂道を踏みしめ一歩一歩進む
進んでは立ち止まる
立ち止まってはまた進む
この繰り返しでどこか果てまで行けるのだろうか
果てまで行ってなんとする
そこが目的地か
果ての先はまた果てではないのか
どこが目的地なのだ
目的地なんぞないのだ
下らぬことを考えずただ足を動かせ
足を動かしてどうなるなど考えるな
なにも変わりはせぬ
わが身がただ重たいだけだ
足を踏み出すたびにわが身の重たさが実感できる
わが身の重たさはそれは罪でもあるのか
足を動かし流れ落ちる汗は罪の浄化なのか
それでも足は重い
ただ重い
重い
重い
ひたすら重い
わが身の重さは我が人生
その重みを受け止める両足は細く震える
交互に歩を進めるたびに人生の重さを足裏に受け止める
こんなに苦しい
これが人生なのか
どこに辿り着いったってそこに安息なんてありゃしない
辿り着いたところが出発地に変わるだけのことだ
つまりお前は永遠に、いやお前の命が尽きるまで歩き続けるしかないのだ。
お前の命が尽きたときそこから本当の旅が始まる
後に残る抜け殻には心はない
ただの躯に過ぎない
墓の中にもお前はいない
どこにも居場所なんてありはしない
ただ私と共にあるのがお前だ
私はお前お前は私だ
お前は私そのものだ
だから私はお前を愛し愛おしむ
さあ抜け殻への未練を断ち切って飛び立つのだ
恐れることはない
そこはお前の世界であって私の知らない世界なのだ
◇◇◇◇◇
なんてとりとめもないことを登山中に考えていました。 文字にしたよりももっと素敵な言葉があふれ出ていたのですが、下山してから思出し思い出しタイプしてみたらこんな陳腐な言葉しか出て来ません。これじゃあ、ただの文字が打ってあるだけの雑文にもならない雑文でした。でも、棄てないw
取り敢えずの山頂を目指して登るとき、登山道を進めば自分の体重の重さがよく分かります。山登りでなにがきついかはそれは自分の体重を運ぶことです。体の重さは生きている証しなのでそれで良しとします。
山道を 進めば思い 溢るるも 我に酔いしか 脳内麻薬
※はてなスターを極力使わないことにしました。けど、購読ブログへは訪問させていただいて拝読させています。記事に参加できそうなときはコメントかブクマコメントさせていただきます。