心がざわつくこと
2020年11月28日
道端に一円玉でも落ちていればひろっちゃいます。はい、獰猛です。
中高年の星☆爺婆の太陽 の静吉プレゼンツでございます😍
序
道端にこんな財布が落ちていた。
正確にはこの色でこんな感じの財布だけど、見てるだけでちょっと違う。ちゃんと紙幣も入る感じの二つ折りの財布のようだ。
画像の財布はダイソーの小銭入れです。
人に踏まれてもう汚れている。
落ちてる場所は分かっている。
最初は小雨が降っていたので傘をさしてそのまま通り過ぎてしまった。
通り過ぎたらその財布のことは忘れてしまった。
破
次の日も同じ所に財布がそのままあった。
結局誰にも拾われることがなかったみたいだ。
僕は腰を曲げてその落ちてる財布に手を伸ばして拾った。
少し湿っているのかひんやりと冷たかった。
それとともに重みが伝わってきた。
おや、空の財布かと思ったけれど中身が入ってるみたいだった。
小銭入れの部分だけを開けて見るとなんだかんだで硬貨で数千円ぶんは入ってそうだ。
やっぱり拾わなきゃよかったなと思ったけれど、拾ったものを再度捨てるには忍びないので、手に持ったそのままでまま交番に届けようと思った。
ここから交番に行くには少し遠い。
歩いて5分ぐらいはかかるだろう。
坂道の登り初めのところにある交番だ。
交番に着くと先客がいた。
受付のお巡りさんが二三人で対処していた。
普通の交番だからおまわりさんが二人も三人もいるはずがないのに、なんだか忙しそうに対処していた。
それで財布を拾ったからと声をかけたら、奥から一人のおまわりさんが出てきておまわりさんはもごもご言いながらその財布を受け取った。
普通拾得物は拾得を受け付けるとどこで落ちていたのかとか、拾い主の住所氏名などを聞いて、2週間の拾得物の公示からその後3ヶ月ぐらいまでの保存期間後に落とし主が現れなければ拾い主のものとなることを記載した書類を渡されるのだけどそれもなくうやむやに終わってしまった。
急
以前にスマートフォンを2回ぐらい拾って交番に届けたことがある。
スマートフォンは個人情報がたくさん詰まっているために、習得物にあたらない旨を説明されて拾い主の情報を聞かれることもなかった。
財布などに入った現金などは、相応期間を置いて落とし主が現れない限り、落し物を拾った人に所有権が移るのだ。
財布を届けたのに、そこの交番ではただ財布を受け取っただけだった。
財布が落ちていた場所はわかっている。
よく通る道のところだ。
そしてその財布を拾って届けた交番も分かっている。
だがその交番は現存していない。
そう、これ、夢なのだ。
どうやら同じような夢を2回観てしまったみたいである。
1回目はそのまま通り過ぎた夢。
そして次の日にまた同じ夢を観て、こんどはその財布を拾って交番にまで届けた。
誰にも拾われなかったダイソーで売っている小銭入れのような財布だったけれど、硬貨も結構入っていたのになぜ誰も拾わなかったのか。
誰も拾わなかった財布を交番に届けたこんな夢を観るなんて、自分は何かを取り逃がしてしまったものかもしれない。
そんなことを考えた。
そしてその取り逃したものは二度と手に入れることは出来ない。
取り逃したもの...それは愛だったかもしれない。
この記事は 中高年の星☆爺婆の太陽 静吉がお届けしました😎
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